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2008年12月17日 (水)

冬のエンジン始動

ワタクシのファルコン125(FALCON125)、冬になって絶好調ですgood
しかしそんなファルコンは少数派のようです。

いくつか聞いた話では、ほとんどのファルコンは冬になり調子を悪くしてしまうようですsweat02
エンジン始動が悪くなったり、始動しても走ろうとすると止まってしまったりするのです。
こういった症状の方、かなりいるみたいです。
中国と日本の気候の差なのでしょうか。


今回は冬のエンジン始動について、そして走り始めにストール(エンスト)してしまう場合について書いてみたいと思います。

なにか最近、解説というかハウツーものが多いような・・・sweat02

ではまず、基本的な考え方を解説します。

気温の低い冬、空気の濃度は濃くなります。
空気はエアクリーナーからキャブレターへ進入し、ガソリンと混合されガスになります。
このガス(混合気)がエンジン内に送り込まれ、スパークプラグの点火により爆発するわけです。

問題は、キャブレターでガソリンと空気が混合される比率です。

夏の暑い空気は膨張しており、濃度は薄いです。
逆に冬の空気は濃いです。
これらの空気はキャブレターでガソリンと混合されるわけですが、この比率は体積比になっています。
夏と冬ではガソリンの体積も変わりますが、空気ほどの体積変化はありません。
そのため、体積変化の大きい空気の変化分だけガス(混合気)の濃さが変化することになります。

「夏はガス(混合気)が濃い」
「冬はガス(混合気)が薄い」

冬はガソリンが薄いために始動が悪くなるのです。

ちなみに、チョークという機能があります。
ファルコンは自動チョークになっており、始動後しばらくはアイドリングが高くなります。
このチョーク、始動時にガソリンを多く噴出する機能です。
寒ければ寒いほど、始動に多くのガソリンを使うわけですね。


では具体的な冬のエンジン始動についてです。

エンジン始動する際、アクセルを開けてはいけません。
アクセルを開けると空気が多く進入し、ガス(混合気)が薄くなってしまうからです。

セル(またはキック)でエンジン始動したら、自動チョークでアイドリングが上昇しますので、そのまま暖気します。
チョーク機能が終わり始めるとアイドリングが下がりはじめますので、そうしたらアクセルを開けても大丈夫です。
この時、アクセルを開けるとエンジンが止まる(ストール)するようなら、対策が必要です。
ストールの対策については、この記事の最後の方に書きます。

さて、エンジン始動しない場合はどうするのか?

セルを回してもかからない、ちょっとかかったけど止まってしまう、かかりそうでかからない・・・

こういった状況の場合、いくつかの原因が考えられます。
スパークプラグの劣化、ガス欠、マフラーの不備(中に水が入っているとか)、その他電気系統のトラブルなど・・・
こういったトラブルが無いと仮定した場合、エンジンのかからない原因はガス(混合気)が薄い可能性が高いです。

ガス(混合気)が薄い場合の対策はいたって簡単です。

「空気を減らせば良い」

ファルコンのエアクリーナーの空気吸入口を塞ぎ、空気を減らせばいいのです。

F_acst001

この写真はシート下を左後方から見たものです。
この奥にエアクリーナーの空気吸入口があります。

F_acst002

カメラを突っ込んで拡大したものです。
真ん中にちょうど丸い穴がありますね。
それが空気吸入口です。

ここにウエスなどの布を当てて塞いでしまいます。
(ちょっと狭いんですが、頑張って手を突っ込みましょうsweat01
丸めたティッシュはやめた方がいいです。吸い込んで取れなくなりますので。
で、空気吸入口を塞いだままセルでエンジンをかけます。

最初は思いっきり空気吸入口を塞いで大丈夫です。
エンジンがかかっても止まらないならそのまま塞いでいましょう。
そしてエンジンが安定してきたら空気吸入口を開放してみます。

暖気ができるようならそのままでOKです。
しかし、空気吸入口を開放してみてエンジンが止まったり不安定になるようなら、空気吸入口を塞いでいなければいけません。
エンジンが暖まり、空気吸入口を開放してみて調子に問題がなければOKです。

さて問題は、空気吸入口を塞いでいないとエンジンが止まってしまう、または不調な場合です。
こういう場合、おそらくアクセルを開けるとエンジンが止まってしまうはずです(ストール)
この場合には対策をとらないといけません。


ストールの対策についてです。

ストールの対策はキャブレターのセッティングを変えることが基本です。
しかしキャブセッティングは難しいので、私たち素人ができる範囲で行います。

外から調整できるパーツで、エアスクリューというものがあります。

F_cbst001

シート下をサイドから覗くとキャブレターが見えます。

F_cbst002

拡大してみると、ちょうどこの角度からネジが見えるんです。
マイナスのネジ、これがエアスクリューです。

長めの小さいマイナスドライバーを用意し、これを回します。
回す前に重要なことがあります。
それは初期の位置を覚えておくことです。

写真の私のファルコン125(FALCON125)の場合は、マイナスがほぼ水平になっています。
このネジを時計方向へ止まるまで締めますが、その締める回転量も覚えておいてください。
私のファルコン125(FALCON125)の場合は、ちょうど1回転で止まりました。
このネジ、強く締めるとどんどん締まりますので、軽く締めて止まるまでにしてください。

エアスクリューの回転量はどのぐらいだったでしょうか。
この後、締めこんだネジを反時計方向へまわして元にもどします。

エアスクリューは「一度締めこんでから戻す回転量」が決まっています。
多くの場合、エアスクリューの戻し量は「1と1/2回転」です。
ファルコンの場合の戻し量はわかりませんが、たぶん同じぐらいだと思います。
許容範囲は±1/2回転なので、1~2回転の範囲内で調整します。

私のファルコン125(FALCON125)のエアスクリューの戻し量を1/2回転増やしてみました。
ようするに1と1/2回転にしてみたのです。
アイドリングが上がり、走る出すとアクセルのつきが多少悪くなりました。
ちょっとガスが薄くなったようです。

このエアスクリュー、アクセルの開度の初期に影響します。
アクセルを閉じた状態から、15%ぐらい開けたところの調整になりますので、エンジンのかけ始めやアクセルの開け始めが改善されるはずです。

これで調整は終わりです。

これでも空気吸入口を塞いでいないとエンジンが止まってしまう、または不調な場合は、エアクリーナーのケースに手を加えるしかありません。
エアクリーナーの空気吸入口は左右合わせて2箇所あります。
上記の内容で塞いだのは左側の空気吸入口です。
右側にも空気吸入口がありますが、そちらはスポンジが詰まっているはずです。
(以前の記事参照http://falcon125.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-bff7.html

シートを開けて、エアクリーナーのケースを開けます。
ネジを外して空気吸入口を確認しましょう。
右側の空気吸入口にスポンジが無いようなら、何か詰めておいた方が良いでしょう。
布テープなどで完全に塞いでしまっても良いかもしれません。

エアクリーナーのケース内に問題がないようでしたら、最後の手段です。

「空気吸入口を半分ぐらい布テープ等で塞ぎましょう」

テープ等で塞ぐ場合、大きめ(長め)のテープでエアクリーナーのケースの外から張ってください。
走行中はかなりの勢いで空気を吸入していますので、テープが吸い込まれる可能性があります。


余談ですが・・・

昔のバイクはガス(混合気)が濃かったらしいです。
理由は焼きつき防止とオーバーヒート対策のためです。
ガスが濃いと、燃え残ったガソリンによりエンジンを冷却する効果があるからです。
しかし燃え残りのガソリンが出るということは、排気を汚しますし、燃費も悪くなります。

最近のバイクは環境対策、経済性UPを考慮して作られていますので、ガソリンを薄めにする傾向があります。
薄いガスは冬のエンジン始動を悪くします。
このあたりはキャブレターの改良や、チョーク機能の性能向上で対応しているのでしょう。

ファルコンに関しては、日本車をパクッて作られている割にはセッティング面が悪いように思えます。
各部品の品質の安定、組み立て製造の基本作業ができていないのでしょう。

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コメント

混合比が濃いのは、バイクだけではなく、ちょっと前のスポーツカーもそうみたいですよ。
ユーノスロードスターは、燃調が濃かったようです。

ジャンクで買ったキムコスーナは、寒い朝などはエンジン不調だったのですが、結局負圧ポンプの動作不良でした。

投稿: でみお | 2008年12月19日 (金) 20時40分

わぉ(*^o^*)

今の私にはスッゴい参考になります。

あんまり難しい事が出来ませんが、挑戦してみたくなりました。

ただまずは、教えてもらった事からですね!

投稿: ぼかばん | 2008年12月19日 (金) 20時49分

 わぉわぉ(*^o^*)
私にも大変参考になりました!是非、やってみます!!そのまま布キレか何かをツッこんで塞ぎっぱなしではダメでしょうか?
それと、エアースクリューは初めの位置から約1回転回して元の位置にもどすのはなぜでしょう??? とにかく1回転回して元にもどしをやってみます。ありがとうございます♪

投稿: ホワイトファルコン | 2008年12月20日 (土) 18時01分

>でみおさん
スポーツカー・・・
やはり冷却としてガソリンを多くしてるのでしょうねぇ~
燃費を気にしないのであれば、多少濃いぐらいの方がいいと思います、って考えるのは、長年2サイクルに乗っていたからかもしれません(^^;)
そうそう、ガソリンの流動経路に問題がありますと、やはり同じような症状になりますね。
でもその時ってキャブセッティングが悪いんだろうと思って苦労しちゃうんですよねぇsweat01

>ぼかばんさん
基本的にはどのバイクでも考え方は同じですので、参考にしてみてください。
でもワタクシも素人ですので、かなり大雑把な感じで書いてます

>ホワイトファルコンさん
塞いだままでも布なら空気は通りますので大丈夫です。
ただ、そのまま走るのは危険ですので止めてください。
走行中はかなりの勢いで空気を吸いますので、布が吸い込まれてしまうんです。
エアスクリューは、一度完全に締め込みます。
ただ、最初の位置から何回転して止まったか知る必要があるのです。
ようするに、現時点で「何回転戻してあるのか」が重要です。(初期値)
エアスクリューは緩めると空気の量が増えるように出来てます。
ですから緩める量(戻す回転数)で空気の量が調整できます。
初期値をベースに、戻す回転数を動かしてみて、エンジンの調子を確認してみてください。
ファルコンはたぶん、1.5~2回転戻しぐらいが良いかも
しれません。
エンジンをかけて暖気したら、そのままエアスクリューを回して、アイドリングが上がるところが良い位置だと思います。
私の記事、読み返してみると判り難い文章だったなぁ~と反省してますsweat02

投稿: わさび | 2008年12月20日 (土) 21時11分

本当に有難うございますhappy01 完全に締めこんでから1か2回転!やってみますtyphoon

投稿: ホワイトファルコン | 2008年12月21日 (日) 08時10分

>ホワイトファルコンさん
また記事をUPしましたので、参考にしてみてください。
なかなかファルコンは癖のあるバイクですね。
手間がかかりますsweat02

投稿: わさび | 2008年12月21日 (日) 22時24分

わさびさんご無沙汰しております。
自分のファルコンですが・・・エンジンを始動しても自動チョークが作動していないような気がします。しているのならば、始動時回転があがり暖気が終われば下がるはずなんですけど・・・
壊れているのでしょうか?ですがら今時期非常に掛かりが悪いです。一回エンジン掛かれば調子いいのですが。どのような症状がありますか?よろしくお願いします。

投稿: yellowfalcon | 2009年1月 8日 (木) 22時18分

>yellowfalconさん
お久しぶりです。
今年もよろしくお願いします。
ふむふむ、なるほど、自動チョークが不調ではこの時期は辛いですね。
壊れていないと仮定して、以下のことをやってみてはどうでしょう。
まずアイドリングを上げます。
方法はこちらの記事にあります。
http://falcon125.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-736a.html
アイドリング調整ネジを1/4回転も回せばかなり上がるはずですので、その辺はうまく調整してください。
ちょっと高めのアイドリングでいいと思います。
これだけで自動チョークは機能するかもしれません。

もしこれでも自動チョークが不調なら、エアスクリューを反時計回りに1/4~1/2回転まわしてみてください。

どちらも同じ原理でエンジンに空気とガソリンを増やす方向です。
エンジンが掛かれば調子が良いとのことですから、たぶん私のファルコンと同じで、濃い目のセッティングじゃないかと思います。
直るかどうか、確信はありませんが、試してみてください。
あと、逆に調子が悪くなった場合、戻せるように、現在のエアスクリューの回転数や位置をメモしておいた方が安心です。

投稿: わさび | 2009年1月 9日 (金) 20時20分

こんばんは。
お世話になっております。
本日、試しましたがチョークが作動していないような気がします。エンジンが暖まるとアイドリングも安定しなく上がったり下がったりしています。
わさびさんのご説明のようにエアークリーナーの所を塞げば一発エンジン始動します。
やはり自動チョークが壊れているのでしょうかね?
色々試してみようかと・・・

投稿: yellowfalcon | 2009年1月18日 (日) 21時14分

>yellowfalconさん
なるほど・・・
エアクリーナーの吸い込み口を塞ぐと一発始動なのですね。
たしかにチョークが怪しい可能性はありますね。
私も確認していませんが、チョークに配線が着てましたっけ?
国産車の自動チョークは温度センサーやCDI、ヒーターなどの機能と連動していますので、配線がつながっています。
ファルコンの場合、配線があったか覚えていませんsweat02
もし配線があるなら、接続している端子などがハズれている場合もあるので、確認してみた方が良いかもしれません。
抽象的で予想でしかアドバイスできません。
すみません。

投稿: わさび | 2009年1月18日 (日) 22時06分

こんばんは、ファルコンを検索していて、このページに来ました。はじめましてです。色々教えて頂きたく書き込みさせて頂きました。たいじいと申します。

私もファルコンを知人から購入してはや4ヶ月・・・
今まで何の心配もなく、元気だったのですが、今月に入り
セル始動時にベルト泣き?のような音がするように鳴りました。おととい、突然出先で不動となり、原因はプラグコードのはさみ具合が緩む??徐々に広がって抜けた?・・・状態でした。
金属部分を締めなおし取り付けると、すぐ動きその後稼動しています。

近所のバイク店にミラーがぐらついているのと、ベルトの点検及び、必要なら修理を依頼しようと持ち込んだのですが、詳細がわからない中国のバイクはトラブルが多いから、修理を受けないとの事で門前払いされてしまい。困っています。

当方練馬区在住なのでヤフオクで見かけた「アルカディア様」に問い合わせようかと思ってもいるのですが・・・

今後、走行も増えメンテナンスも必要になると思うので、もし修理等をしてくれる店、ファルコンの代理店などご存知でしたら、教えて頂けないかと思っております。

初対面でぶしつけですが、お教え頂けたら幸いです。
メアド入れましたので、
今後も情報交換お願いしたいです。
宜しくお願いします。

投稿: たいじい | 2009年1月19日 (月) 01時01分

>たいじいさん
こんにちは。
大変苦労してますね。
なるほど、プラグキャップ等の金属部分も中国製だけに弱そうですね。
メンテナンスなどのアフターサービスですが、この手のバイクはかなり厳しい現状です。
ヤフオクで出品されている業者は2社ありますが、どちらも部品に関しては供給可能だそうです。
ただ、修理、メンテナンスとなると難しいようです。
オークション販売をメインとする業者ですから、初期不良の対応ぐらいしか考えていないのでしょう。
今のところ、この2社が正規輸入を行っているだけで、その他に扱っているバイク屋さん、代理店はないようですしとりあえず業者さんに問い合わせをしてみても良いかもしれません。

始動時のベルトの泣きのような音、それは気になりますね。
私のファルコンもこの寒さのせいか、暖気中に駆動系からカラカラ音がする時があります。
そのうち駆動系も開けて確認したいと考えています。

投稿: わさび | 2009年1月19日 (月) 20時25分

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